セ・リーグでは、予定通りに3月25日に開幕したいとの声が多かった。巨人清武代表は「いろいろな考え方があるが、野球をやって勇気を伝えることも必要。たとえお客さんがたくさん来なくても、野球人として責務を果たしたい」と開催に前向きな姿勢を見せた。

 広島鈴木球団本部長も「停電などがあるので、(試合が)できないところはできない。自粛して再開を待つのか、(被災地の)支援という目標があって、できるところから試合をするのか…。したほうがいいと思う」と発言。計画停電が予想される関東地方などでの日程を雨天中止と同様に考えて先送りし、試合可能な日程から消化すればいいという考えだ。

 中日西川球団社長も「明日、他球団の話も聞いてみてからだが、私が思うのは…」と前置きした上で「確かに仙台は難しい状況でしょう。楽天を球界全体で支援していかないといけない。ただ去年もセとパは開幕が別々だったのだから、そこにこだわる必要はないと思う」と分離開催やむなしの立場を示した。

 一方、横浜は慎重だ。計画停電とそれによる電車などの交通手段への影響や、余震による観客の安全面をかんがみて今後のオープン戦全7試合の中止を決定。佐藤球団常務は「(余震発生に関する)気象庁の予報も真摯(しんし)にとらえないといけない。(臨時理事会では)的確な説明をさせていただく予定。ほか5球団のご理解をいただきたいと思う」と話し、開幕延期も含めた日程の変更を15日の臨時理事会で訴える見込みだ。