フロントが緊急対策会議!?

 阪神沼沢正二球団本部長が6日、坂井オーナーがいる大阪市内の電鉄本社を訪れた。オリックス戦の開始2時間30分前に甲子園にある兵庫・西宮市内の球団事務所から移動。ゲームに合わせて再び甲子園にとんぼ返りした。

 沼沢球団本部長が定例のオーナー報告以外で、電鉄本社を訪れることは珍しいことだった。「(電鉄)本社でオーナーとは会っていない。別の用事です。こちら(甲子園)ではオーナーと話しましたけど。まあ隣に座っているので」と異例の動きに他意はなかったと説明した。ただチームは苦境に陥っており、前日5日に2ケタ借金に突入したばかり。何らかの話し合いが行われても不思議ではない状況ではある。

 チームは6日もいいところなく敗北。これで西武、オリックスと続いた甲子園4連戦は1勝3敗の負け越し。ホーム甲子園でオリックスに1勝もできなかったのは史上初で、坂井オーナーは「今日もまた何もいうことない試合でしたな」。そして、球団トップの南球団社長はファンに謝罪した。

 「ホームで大勢のお客さんの前でふがいない、申し訳ない。個々の選手は一生懸命やってくれていると思うが、結果がこれだから、もっと頑張ってもらわないと。このまま終わるわけにはいかない。何かを考えていかないと」。

 南球団社長は真弓監督との意見交換について「しょっちゅう話はしている。同じクラブハウスにいるから」と説明。現時点でコーチの入れ替えなどは否定したが、善後策を探っていくのは間違いない。