アニキ、大丈夫か!?

 阪神金本知憲外野手(43)が14日、03年の移籍後初めて日本ハム3回戦(甲子園)のベンチ入りを外れた。12日西武戦(西武ドーム)の3回第2打席で、自打球を右足甲に当てた際の痛みと腫れが引かないためという。今季は右肩の休養を優先した欠場が5試合あるが、ベンチ入りは続けてきた。

 広島時代の99年7月21日から4月15日まで、歴代2位の1766連続試合出場を達成しておりベンチを外れる欠場は記録が始まる99年以前にさかのぼる。骨折など幾多の故障を乗り越えてきた鉄人の異変。久保、城島に続いて金本まで戦線離脱かと甲子園は試合前から緊迫感に包まれた。

 自打球を当てた瞬間は厳しい表情を見せたが、その打席も含めたDHの残り3打席はまっとうした。だが帰阪前の東京・立川市内の宿舎で右足を引きずる姿が目撃されるなど、2日経過しても状態は思わしくないようだ。この日は練習参加を取りやめクラブハウスで治療に専念。最後まで姿を見せることはなかった。

 真弓監督は、現状では登録を抹消するほどの故障ではないとの見方を示した。「明日は大丈夫だと思う。外で打って、どう判断するか」。15日は打撃練習への参加が予定され、その内容で今後が決まる。状態が良ければ先発復帰もある。だがひどい痛みがあれば控えスタート、最悪連続欠場も余儀なくされる。15日の相手先発はダルビッシュで、金本は顔で勝負できる数少ない存在。本当に軽症であることを、真弓監督も願っている。【松井清員】