ソフトバンクは、同率首位に並び、後半戦開幕2カード目に激突する日本ハム戦(福岡ヤフードーム)に向け、最強布陣を整える。左太もも裏痛で抹消中のアレックス・カブレラ内野手(39)は今日26日楽天戦(福岡ヤフードーム)で1軍復帰。右太もも裏肉離れの内川聖一外野手(28)は今日から2軍戦出場し、28日1軍昇格を目指す。29日からの首位攻防戦に、カブレラDH、内川代打の布陣で臨む。

 前半戦を故障禍で苦しんだソフトバンクに、後半戦開幕早々、追い風が吹く。今日26日の後半戦開幕に備えて全体練習を行う中、主力選手の戦列復帰プランが次々と決まった。まずは、大砲カブレラが帰ってくる。この日、福岡ヤフードームのスタンドに打球を軽々と運び、自信たっぷりに復活を宣言だ。

 カブレラ

 明日(楽天戦)からの3試合は代打。日本ハム戦からDHに入る。足の状態は60~70%。監督も(代打出場の楽天戦3試合は)2ベースは要らない、ヒットでいいと言っている。

 まだダッシュはできていないが、首脳陣は今日からの3試合、走者を置いた場面での代打起用を想定。29日からの勝負の日本ハム3連戦は、DHで中軸に据える方向だ。

 カブ砲1軍復帰の2日後には、ヒットマン内川の復帰が最終検討される。内川は右太もも裏肉離れで6月23日に登録抹消されたが、球宴で代打出場し、3打数2安打。今日26日から2日間は、ウエスタン・リーグ阪神戦にDH出場し、右足への影響を確認する。

 内川

 打つ方は100%問題ない。あとは守ったり走ったり。明日、明後日とファームに出て、その後のことはもう1度話すことになっている。(足は)痛みはないが、引っかかりはある。全力プレーまで、もう少しかかるのは間違いない。でも、すぐにでもという気持ちもある。

 カブレラがスタメン復帰する日本ハム3連戦で、首脳陣は内川の代打起用を描いている。守備に入らないため、足への負担も軽減できる。後半戦最初のヤマ場首位決戦で、豪華布陣をそろえることが濃厚だ。

 球宴明けで、この日からチーム練習の指揮を執った秋山監督も「内川はすごいな。球宴でも4スイングで2安打だろ。しかも、日本のトップの投手から打つんだから。カブレラは、あとは走る方がどうか。最初は代打だから一塁まで行けるか、二塁まで行けるかというところ」と主力2選手の順調な復調に手応え十分。まずは今日26日からの楽天3連戦で、首位決戦へ弾みをつける白星を奪い取る。