2年前の打点王が、新たな勲章を視界に入れた。日本ハム小谷野栄一内野手(31)は現在23犠打で両リーグトップ。このままいけばシーズン62犠打というハイペースで、走者を確実に進める仕事を全うしている。07年に同僚の田中が樹立したパ・リーグ記録58犠打、さらに01年ヤクルト宮本のプロ野球記録67犠打も射程圏内で「(打率のように)減るものではないので、最終的にそうなれば」と意欲を見せた。

 7日は、岩舘とともに札幌市内の小学校を訪問。子どもたちの元気な姿を見て「疲れが吹っ飛んだ」とリフレッシュしてから横浜へ移動した。「犠打数が安打数に追いついてきているので、安打も増やしたい」と話す器用な背番号5が、職人技を駆使して“北の仕事人”を目指す。