<ヤクルト3-0阪神>◇25日◇神宮

 阪神が2年連続でクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。3位ヤクルトに完封負けし、残り試合で全勝しても勝率で上回れなくなった。

 苦しんできた「拙攻」で、Bクラスが確定した。3点を追う9回表無死満塁で、新井良が三振。代打マートンが併殺打を放った。今季22度目の完封負け。その瞬間、2年連続でCS進出を逃すことが決まった。

 和田監督

 CSには何とかという気持ちでやってきた。非常にふがいない成績で終わって、ファンには本当に申し訳ないと思っている。非常に残念です。

 この日は森田や伊藤隼を先発に起用した。フレッシュな力に期待したが、ヤクルト館山との力の差は明白。上本や今成にも守備のミスが出て経験不足を露呈した。今日26日から若手中心のオーダーに切り替えるが、与えられたチャンスをどう生かすか。来季につなげなければならない。

 チーム再建に向けて、球団はすでに動きだしている。前夜には有田ヘッドコーチが今季限りの辞任を申し入れるなどコーチ陣を解体して、出直すことになる。指揮官も責任を痛感している。

 和田監督

 今日まで何とかCSという気持ちでやってきた。それに対しての責任はある。ただ残り8試合をやった上で、自分だけで決められることではない-、というところです。

 坂井オーナーは来季続投を明言しているが、まずは残り試合に力を注ぎ、今季を反省することになる。

 ▼阪神のCS進出の可能性が完全に消滅した。残り8試合に全勝した場合、59勝71敗14分けで最終勝率は4割5分4厘。ヤクルトが残り11試合に全敗しても、62勝71敗11分けで4割6分6厘となり、阪神は及ばない。既に巨人の優勝と中日の2位が決まっているため、また阪神の4位以下が確定。阪神の2年連続Bクラスは93~02年の10年連続以来。07年にセ・リーグがCSを導入して以降、阪神が2年続けて進出を逃したのは初。