楽天銀次内野手(24)がKスタ宮城で秋季練習がスタートした16日、オフのテーマに守備力向上を掲げた。7年目の今季、初めて規定打席をクリア。規定到達者の中ではチームトップの打率2割8分と、打撃では成果を残した。「目標の3割には届かなかったけど、来年につながる経験ができたのは大きかったです」と自らも手応えを感じている。ただ、課題を問われると「守備です。自分でも、下手なのは分かっています」と表情を引き締めた。

 今春キャンプでは枡田、阿部と一緒に「泥んこ3兄弟」として守備の猛特訓を積んだが、シーズンでは計13失策を犯した。レギュラー1年目だったため、守りに目をつぶりながら起用を続けた星野監督だが、来季は容赦しない。銀次の話題になると「泥んこじゃ足りない。ヘドロになるくらい。そこから、ムツゴロウのようにはい上がれ!」と九州の有明海名物にたとえ、守備力アップを求めた。

 では、どうするか。「数を多くやるしかないです。居残りでも何でも、言われる前からやるつもりです」と銀次。11月の倉敷キャンプでは、志願のノックを浴びる。来季は打って、守って、レベルアップした銀次になる。【古川真弥】