西岡に負けるな!

 大口たたけ!

 右鼠径(そけい)部の痛みのため、キャンプメンバーを外れていた阪神上本博紀内野手(26)が14日、安芸キャンプに合流した。合流初日から早速、臨時コーチの吉田義男元監督(79=日刊スポーツ客員評論家)から指導され、ハッパを掛けられた。

 上本は今季中盤から1番二塁に定着したが、今オフには二遊間を守る前ツインズ西岡の獲得が確実だ。吉田氏は「競争ですね。脅かすというか、競争でチームを強くね」と、元メジャー相手に定位置争いすることを期待した。そのために、普段からあまり大きなことを言うタイプではない上本に対し「(ポジションを)取られんくらいの気持ちで、そんな発言が欲しい」と注文も飛び出した。

 上本は、この日は威勢のいい言葉は出なかったが「1日1日、しっかり頑張ります」と気合。西岡と争い、チームに活性化をもたらす存在となる。