日本一連覇のためなら、鉄拳制裁も辞さない!

 巨人阿部慎之助捕手(33)が21日、セ・リーグの最優秀選手(MVP)を初受賞した。受賞会見では、この日、仮契約を結んだドラフト1位菅野智之投手(23=東海大)に対し“愛のむち”も振るう覚悟を示した。バッテリーを組むであろう黄金ルーキーも特別扱いすることなく、来季も頂点目指してチームを1つに束ねていく。<鉄拳制裁といえば>

 ◆王貞治

 巨人現役時、「悪太郎」と呼ばれるほど奔放な堀内の素行を改めるため鉄拳を食らわせた。

 ◆星野仙一

 87年、39歳の若さで中日監督に就任すると、捕手の中村を鉄拳も辞さず鍛えた。「俺に呼ばれると殴られるんじゃないかとマスクをかぶって来るようになったんだ」。

 ◆野村克也

 ヤクルト監督時代の92年7月5日の巨人戦(神宮)で同点の9回1死満塁で打席に入ろうとする代打荒井の元にベンチから歩み寄り「緊張しすぎだ!」とたたいた。このシーンは、テレビで全国に生中継された。

 ◆須藤豊

 巨人ヘッドコーチ時代の94年春季キャンプで、走塁練習中に怠慢プレーを犯した元木に鉄拳制裁を加えた上、練習を強制的に召し上げた。

 ◆上田利治

 日本ハム監督時代の95年春季キャンプで、外野守備隊形の確認を怠った西浦を呼びつけゲンコツでヘルメットの上からゴツン。就任以来初の鉄拳に緊張が走った。