プロ3年目で144試合出場を果たした広島堂林翔太内野手(21)の背番号が「13」から「7」に変更されることが17日、発表された。05年に野村謙二郎監督(46)が現役を引退してから7年間、球団預かりとなっていた“欠番”の復活に期待が込められている。

 堂林は「しっかり受け継いで、背番号7を自分の色にしたい。自分にプレッシャーをかける意味でも、7を付けさせてもらいます」と押し頂いた。「13」のユニホームを着たファンを思い浮かべ、悩んだ。A・ロドリゲス(ヤンキース)のような大型野手になってという願いとともに与えられた背番号が浸透してきた矢先の打診。球団が前任者である野村監督から承諾を得て、一気に話が進んだ。

 マツダスタジアムで契約交渉を行い、1000万円増の年俸1700万円でサインした。「今年は金額を言える立場ではないので、押そうと決めていた」と約10分の交渉で更改した。チームトップの14本塁打を放つ一方、150三振の球団記録を樹立。12球団ワーストの29失策を犯した。鈴木球団本部長も査定について「プラスとマイナスは同じというか、マイナスが多いぐらい。普通はない」と頭を悩ませた。期待料を含み、背番号変更とともに1000万円アップを告げた。【鎌田真一郎】

 ◆広島の1ケタ背番号

 衣笠祥雄の3番、山本浩二の8番は永久欠番。2リーグ制後に誕生した球団で、複数の永久欠番を制定しているのは広島だけ。83年には長嶋清幸が日本球界で初めて0番を使った。<他の主な選手の背番号>◆1番(現役=前田智徳)

 59~69年

 古葉竹識

 75~78年

 大下剛史

 83~93年

 山崎隆造◆2番(現役=東出輝裕)

 78~89年

 高橋慶彦◆4番(現役=小窪哲也)

 71~82年

 水谷実雄

 85~98年

 正田耕三◆5番(現役=栗原健太)

 75、76年

 シェーン

 77~79年

 ギャレット◆6番(現役=梵英心)

 75、76年

 ホプキンス

 77~82年

 ライトル

 84~96年

 小早川毅彦◆7番(06年から空き)

 61~75年

 山本一義

 89~05年

 野村謙二郎◆9番(10年から空き)

 58~66年

 森永勝也

 71~83年

 三村敏之

 96~09年

 緒方孝市