日本ハムのドラフト1位、大谷翔平投手(18)が、サプライズにテンション上がりまくりだ。26日、札幌市内の合宿所、室内練習場を見学。合宿所のトレーニング室に足を踏み入れると、自主トレ中のレンジャーズ建山と、偶然顔を合わせた。「トレーニング中だったので、(多くは)話せなかったですけど…。『頑張って』と言っていただきました」。メジャーへ強い憧れを抱いているだけに、感激の出来事になった。

 朝から、テンションは上がっていた。この日の札幌は猛吹雪に見舞われ、JRが一時運休する交通パニックに。除雪のされていない道路は大渋滞となり、午前中に済ますはずだったメディカルチェックも開始と終了が遅れた。「こういう日に来られたことが良かったです。北海道を経験させてもらいました」と、心を躍らせる貴重な体験になった。

 感激は、他にもあった。合宿所内の個人部屋の見学では、同施設で寝泊まりすることもあったダルビッシュの影を追った。昨年まで在籍していた絶対的エースも使っていたことに話が及ぶと「そうですよね。すごくありがたかったです。きれいで、良かった。こういう場所にいられるのは幸せなことです」。前日25日の札幌ドームでの“仮想投球”&“仮想打撃”に続き、プロのイメージを膨らませていった。

 室内練習場の前には、氷点下8度の厳寒にもかかわらず、約20人のファンから「大谷くん、頑張れ~」「待ってたよ」の声援が飛んだ。ハニカミながら笑顔で会釈し、早速“ファンサービス”していた。【本間翼】