助っ人コンビでファイナル突破だ。広島キラ・カアイフエ内野手(29)とブラッド・エルドレッド内野手(33)が、巨人投手陣を打ち崩す。ファーストステージでは、1戦目にキラが決勝3ラン、2戦目にはエルドレッドが勝ち越し打。ともに打線の中心となり、広島の躍進を支えてきた。15日は東京ドームで前日練習を行い、フリー打撃では2人で21本をスタンドに打ち込んだ。

 ファーストSでは相手投手との相性で6番に下がっていたエルドレッドが、巨人戦では5番に戻る見込み。日本シリーズ出場となれば91年以来だが、大一番を目前に2人のテンションも当然上がる。

 エルドレッドは「どんどん大きな挑戦になっている。次も大きな目標に向かって戦うので、楽しみにしている」と王者巨人にも気後れするところはない。キラも「巨人投手陣は好きだね。いい投手がそろっていて、打者に対して攻め込んでくる投手が多い。そういうのは自分のスタイルと合っているし、負けずに打ってやろうと闘争心をかきたててくれるからね」と、対戦を心待ちにしている。

 巨人戦でキラは打率2割2分2厘で3本塁打11打点。エルドレッドは同2割4分で2本塁打6打点。率は低いが、9月14日の対戦でキラが杉内から3ランを放つなど、効果的な一打でチームを救ってきた。

 助っ人コンビが、今季8勝14敗2分けと大きく負け越している巨人との決戦で大暴れする。【高垣誠】