広島が中日を退団した井端弘和内野手(38)の獲得に興味を示していることが8日、明らかになった。球団首脳が「興味は持っている。うちにはないタイプで、右打ちとか、若手の手本となる部分が多い」と関心を示した。

 井端は中日から減額制限を大幅に超える88%減となる、来季年俸3000万円の提示を受けた後、退団。その後、去就について明言していない。ただ、広島は井端の高い技術と、常勝チームの主力だった経験、今春にWBCで見せた勝負強さを評価。戦力としてだけではなく、若いチームの「手本」として与える影響にも期待する。同様のケースとして、石井守備走塁コーチが移籍してきたのも、井端と同じ38歳のときだった。

 球団は10月に手術した、右足首と右肘の状態を把握しながら、他球団の動向も見守る姿勢だ。昨オフは中日を戦力外になった久本を獲得。久本は先発、中継ぎでフル回転し、CS初進出に貢献した。獲得に本腰を入れれば“野村再生工場”の目玉になるかもしれない。