ソフトバンクの新外国人バーバロ・カニザレス内野手(33)は「世界の王」から金言を受け取った。宮崎秋季キャンプで初練習。ベンチで約30分間にわたり王会長から日本野球の手ほどきを受けた。「アメリカやメキシコと日本の違いを聞いた。日本はバットを振る数も多いし、下半身を使った体が疲れないためのスイングや練習の仕方を教わった」。真剣な表情でうなずいた。

 まだ時差ぼけが残る中でのフリー打撃は56スイングで安打性が26本。うち3本が柵越えだった。王会長は「柔らかくてコンパクトに打っていた。ペーニャほどの長打力はないが、アベレージもそれなりに残せると思う。日本の野球を理解しようという意識は高い」と対応力を評価した。出身国キューバから亡命した右の強打者。カニ、エビが苦手の甲殻類アレルギーだが、打球は右方向へも鋭い“広角”打法だった。19日までの体験キャンプで、日本流を徹底的に学ぶ。