中日山本昌投手(48)が球界初!?

 の9勤キャンプを歓迎した。20日、沖縄キャンプの1、2軍の振り分けが発表され、3年ぶりの2軍読谷キャンプが決定。1軍と違い、2軍はキャンプ初日から9日間は休みなし。だが球界最年長は「逆にいい」とウエルカムだ。

 「それが何か?」と言いたげだった。3年ぶりに2軍スタートが決まった山本昌は「9連勤」という若手が尻込みする恐怖のフレーズにも表情ひとつ変えることはなかった。それどころか発した言葉は「問題ない。逆にいい」だった。

 佐伯2軍監督の方針もあり、1軍とは違って第1クールから練習が9日間続く。球界最年長だって従うしかない。ハードキャンプで知られた落合監督時代でも8連勤はあったが、9連勤は前代未聞。そんなきつくてつらい日程なのに、なぜ「逆にいい」なのか?

 ならぜら山本昌は休まないから、だ。よく使う例え話がある。

 「僕の体は古いパソコンみたいなもの。休むと起動に時間がかかるから、いつも動き続けていないといけない」

 ここ数年、キャンプの“休日返上”は山本昌の専売特許だった。休日にも必ずと言っていいほど球場に顔を出す。ランニングをしてキャッチボール相手を探す。完全オフは皆無の「1人無休キャンプ」だった。

 確かに場所もいい。2年間の高木政権では1軍スタートだったが、本来は読谷が山本昌の“庭”だった。若手に交じってじっくりと体を作り、終盤に1軍へ上がる。これがいつものパターン。自分のペースで31度目のキャンプに臨める。

 「足りなければやるし、足りてればやらない。体調にもよるけどね」

 ナゴヤ球場でキャンプ中の休日返上の話題に笑顔で答えた。近日中に虎の穴、鳥取ワールドウイングでキャンプに向けた最終調整に入る予定。浜崎真二(阪急)が48歳4カ月で持つ最年長勝利記録更新がかかるシーズン。48歳左腕も9連勤でキャンプスタートを切る。【桝井聡】