沖縄・名護キャンプで8日に行われた紅白戦で、今季実戦初登板した日本ハム大谷翔平投手(19)は2回を投げ、2安打無失点と結果を残した。最速は148キロをマークし、バットも折ったが「あんまり良くなかった。真っすぐはイマイチ。たまたま打ちそこねがゲッツーになったりした」と、本人はまったく納得していなかった。

 生命線であるストレートに不満があった。全24球中20球が真っすぐだったが、低めのボールは打者の手元で沈んだ。「高速チェンジアップです」と自虐ネタにするほど、伸びを欠いた。「その分、逆に引っかけてくれた」と冷静に自己分析。試合後は、ブルペンで捕手を立たせたまま約30球の“補習”も行った。

 そんな中でも、まずは0に抑えるという最低限の目標をクリア。「(課題が出て)よかったです。1回1回のブルペンを大切にして、満足するボールを増やしていきたいです」。次回は15日DeNAとの練習試合(宜野湾)で登板する予定。課題を明確にしながらも、ローテ入りへ一歩ずつ進んでいく。