<オープン戦:楽天2-1ロッテ>◇4日◇倉敷

 本拠地での古巣斬りで開幕を迎える。ロッテ涌井秀章投手(27)は4日、楽天戦のマウンドを4回1失点で乗りきった。次回の登板予定は12日の巨人戦(QVC)で、その後、毎週火曜日の登板を経て、4月1日の西武戦(QVC)に臨む可能性が高くなった。

 この日の楽天戦が、その路線に乗れるかどうかの試金石だった。伊東監督は「前回より良かった。少しずつ上がって来ている。前回と同じようなら、考えなければいけなかった」と、この試合が重要だったことを明かした。

 2月23日の広島戦では3イニング目に疲労を感じた。しかし、この日は140キロを超える直球を4回まで投げ続け「まだいける感じでした」と、疲労もなかった。前回登板後、2軍キャンプ地の鹿児島に行き、100球を超える投げ込みを行った成果が出た。

 キャンプ中、画面が割れたまま使っていた携帯電話も8万円かけて買い替えた。投球だけでなく、生活面でも少しずつ準備は整いつつある。「まだバランスが良くない。自分のイメージと投げてるフォームが合っていない。それを課題にしたい」。じっくりと、古巣を倒す準備を整える。【竹内智信】