日本ハムが投打でテコ入れを図る。完敗した10日オリックス戦後に石井裕也投手(32)と北篤外野手(25)を緊急招集することが決まった。この日の登板で右肘を故障した森内と、20日から始まる交流戦を前に先発ローテ再編をにらんで武田勝を抹消する選択肢もありそうだ。

 石井の昇格で手薄な中継ぎ左腕を強化する。今季は先発転向に挑戦も開幕前に左大腿(だいたい)二頭筋の肉離れを発症。出遅れたが前月13日のイースタン・リーグ西武戦(鎌ケ谷)で実戦復帰。2軍戦では5試合で0勝0敗、防御率3・60。当初は13日西武戦(函館)から1軍昇格する見通しだったが前倒しでチームに合流することになった。

 開幕1軍入りも左肩痛で2軍調整していた北も、すでに完治。開幕前の練習試合やオープン戦では3本塁打を放つなどパンチ力も十分の左打者を加え、若手主体の打線のカンフル剤として期待される。