20年東京五輪へ、野球ファンの夢が広がった。国際オリンピック委員会(IOC)は8日、モナコで臨時総会を開き、改革案「五輪アジェンダ2020」を討議。競技の枠を撤廃し、開催都市の種目追加提案を認めることを承認した。決定を受けて東京五輪組織委員会は追加種目の選定作業に着手。人気と施設面などから08年北京大会を最後に除外された野球・ソフトボール、日本伝統の空手の実施が有力とみられる。

 巨人長嶋茂雄終身名誉監督(78)がこの日、東京五輪での野球・ソフトボール競技復活へ期待を高めた。「今回の決定は1歩、前進と受け止めており少しホッとしております。20年東京五輪で野球・ソフトボールが復活することは、多くの国民、ファンが待ち望んでおり、何より子どもたちに大きな夢を与えてくれると思います。正式決定という朗報を心待ちにしています」とコメントした。病に倒れて本番は指揮できなかったが、04年アテネ五輪代表監督で、前回の東京五輪も観戦していたこともあり思い入れが強い。