2・1沖縄キャンプも見えた!
阪神の来季キーマンとなる西岡剛内野手(30)が13日、鳴尾浜の球団施設内でリハビリに取り組んだ。11月11日に受けた右肘手術からの回復も順調で、トレーナーからは来年1月の自主トレ消化にゴーサイン。沖縄・宜野座キャンプの万全スタートに見通しが立った。
寒風吹きすさぶ鳴尾浜に、一足先に春の朗報だ。約1時間半、西岡のリハビリに付き添った権田トレーナーは「右肘の状態は良好だと思っている。1月の自主トレにはボールを投げて、バットを振って、ボールを打つという第1段階の動きをできる見通しも立っています」と説明した。キャンプに向けた、力強いゴーサイン。西岡も来年1月の始動について聞かれると「そうですね」。手術明けながら、例年通りの自主トレに励めることになった。
年が明ければ、トレーナーから離れて野球の動作を含めたトレーニングも開始できるという。今年1月は大和や日本ハム中田と大阪・吹田市内で自主トレを行い、ハワイに移り体を仕上げた。その流れは来年も変更なさそうだ。ただ例年とは違い、リハビリメニューも加わることになる。
11月の右肘手術からここまで、リハビリを重ねてきた。現在の右肘は問題がなかったときのように伸び、曲げても指先が肩につく状態まで回復。年内にはスローイングを再開する予定で、着々と視界は開けてきた。「関西地区での自主トレならトレーナーが定期的に見に行けるので、様子を確認しに行くなどしていきたい」と権田トレーナー。特別メニューを手渡し、経過を確認しに出向く構えもある。
間違いなく来季の攻守の鍵を握る男だ。海外FA宣言した鳥谷がメジャー移籍した場合など非常時には、中堅大和を遊撃にコンバートし、西岡を中堅で起用する案を、和田監督は温めている。一方で西岡は「二遊間にこだわる」と明言。起用法などを巡り、和田監督は西岡と面談する考えもある。守備位置だけでなく打線を組む上で西岡の復活度はチームに影響大。キャンプでの状態が万全ならチーム編成がスムーズに進む。
沖縄・宜野座キャンプ参加は、右肘の完治を目指す点でもメリットがある。2月にまだ気温の上がりきらない高知・安芸へ行くことは負担がかかる。攻守にわたるキーマンは万全のキャンプインで15年シーズンに向かう。【宮崎えり子】<西岡の今オフ>
◆11月11日
右肘遊離軟骨のクリーニング術を受けた。「来季はしっかりと試合に出られるように、リハビリに取り組みたい」
◆同22日
ファン感謝デーで行われた紅白戦で今成に、守備妨害を取られた日本シリーズ最終打席をマネされ「まだ傷は癒えていません」と苦笑。和田監督とも話し合った。
◆同29日
和田監督が西岡の外野案を明かした。「考えられる配置だとは思う」。鳥谷が流出し大和が遊撃となった場合の非常用プランだと強調。
◆12月5日
契約更改後に「内野に、二遊間にこだわる」と明言。2000万円減の年俸1億8000万円でサイン。
◆同12日
和田監督が、コンバート構想のある西岡、大和について個別面談する考えがあると明かした。