キヨシの4年目構想はこれだ!

 DeNA中畑清監督(61)が25日、新潟市の新潟ユニゾンプラザでトークショーに出演。集まった約400人の前で軽快なトークを展開した。主将に筒香嘉智内野手(23)を指名し、4番を任せることを明言。さらに1番に梶谷、5番に巨人から移籍したホセ・ロペス内野手(31)を据えるなど主要ポジションの構想を明らかにした。すでに昨年末に開幕投手を久保に決めており、中畑監督の描くV構想がくっきりと浮かび上がった。

 球界初の女性オーナーとなったDeNA南場智子オーナー(52)の故郷、新潟で、キヨシ節がさく裂した。大きな拍手でステージに迎え入れられると「今年は一番注目されるチームにならないといけない」と決意表明した。かと思えば「今年は広島がいいよな…。黒田も復帰してね。広島の監督になりたい」とジョークを飛ばした。ヤンキースから黒田が復帰した広島を引き合いに出したが、頭の中では優勝を目指すべくDeNAの「最強布陣」が出来上がりつつある。

 今季、最も期待を寄せるのは他でもない筒香だ。「未完の大器が本物になる。筒香のベイスターズになる可能性がある。早いかもしれないけどキャプテンにする」と打ち明けた。4番に据えることも決め、23歳の若武者に2つの大役を与える。「3割30本100打点。この数字を筒香がクリアできれば優勝できる」と、期待どころか心中する覚悟を示した。

 打線の真ん中が決まれば構想は一気に具体性が帯びてくる。「キーマンは1番の梶谷。走塁、パワー、守備、もっているものはすごい。70盗塁という未知の世界にトライしてほしい」と伸び盛りの梶谷を斬り込み隊長に置く。ポイントゲッターの5番には、新外国人のロペスをはめ込む。「彼は3拍子そろっている。期待感はすごく大きい」と、昨季まで宿敵巨人でプレーしていた助っ人を迎える。

 12球団ワーストの116失策が象徴する弱点も補える公算がたった。「ショートは新人のドラ3の倉本(寿彦、24=日本新薬)がおもしろい。ドラ5の山下(幸輝、21=国学院大)もユーティリティーで守れて、内野の台風の目になる」と、守備力の高い即戦力ルーキーで底上げするつもりだ。「DeNAの監督として4年目。今年は野球人生の集大成だと思っている。ぼちぼち、今年は勝たないとみなさんに納得してもらえない。ミスを怖がらないで導いていきたい」と、最後まで冗舌のままステージを締めくくった。【為田聡史】