ロッテからドラフト4位指名を受けたNTT東日本・清田育宏外野手(23=東洋大)が入団拒否する可能性が出てきた。4日、千葉・船橋市内の同社グラウンドで練習後に「正直迷っています。ドラフトにかかったことはうれしいけど、4位という評価で悔しい気持ちが強い」と複雑な心境を明かした。

 ドラフト直前に垣野監督と面談した際、「3位以上ならプロに行くが、それ以下なら行かない」と、プロに行くためのラインを設定した。予想を下回る4位指名に加え、同1位が俊足強肩のトヨタ自動車・荻野貴司外野手(24=関学大)というのも引っかかったという。「荻野とは同じタイプなので、考えることがたくさんある。今年の都市対抗で活躍できずにチームに迷惑をかけたので、もう1年残って恩返ししたい気持ちもある」と話した。

 千葉出身で、ロッテには幼少のころから愛着を持っていた。そんな揺れる心中を察してか、2度入団拒否して今年、意中の巨人から指名されたホンダ長野から電話があったという。「周囲はいろんなことを言うが自分の人生なんだから自分で決めろ、と言われてありがたかった」。12日の日本選手権前までに方向性を出すようだ。【鳥谷越直子】