侍ジャパン大谷翔平投手(28=エンゼルス)の魔法の言葉が「村神様」の復活を後押ししていた。

7日のオリックスとの強化試合で左中間へ“今季初アーチ”となる3ランを放った村上宗隆内野手(23=ヤクルト)は、試合後に大谷からの助言はあったかと問われた。6日の阪神との強化試合の2回に高々と打ち上げた二飛に、大谷が拍手を送っていたからだ。

村上 「ナイススイング」と。すごく前を向かせてもらえますし、プラスな言葉をかけていただくので、よし次も頑張ろうと思ってますし、とにかく頑張ります。

9日のWBC初戦、中国戦(東京ドーム)に照準を合わせ、結果を出せるフォームを宮崎の強化合宿から試行錯誤してきた。「ボールの見方だったり、体重のかけ方だったり、手の位置だったり。もういろんなところで言えばキリないですけど、本当にいろいろ探りながら調整できるというか、変えられる期間」と割り切って調整してきた。

7日に1発が飛び出すまで、16打数2安打3四球で打率1割2分5厘だっただけに、周囲の見る目も厳しくなっていったが、紙一重で二飛となった6日の打撃について大谷から言われた「ナイススイング」のひと言は、気持ちを前向きにさせてくれていた。

村上 下を向かず、前向きに必死に戦いたい。

7日の試合後、そう言った「村神様」には、大谷の魔法の言葉の力も宿っていた。