第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕! 2大会ぶり世界一を狙う侍ジャパンだが、参加国も有力選手で戦力充実。現役バリバリのメジャーリーガーも多数出場予定。スーパースターを紹介する。

13、14年にGグラブ賞!圧倒的な守備力で注目

アンドレルトン・シモンズ内野手 1989年9月4日、オランダ・キュラソー島生まれ。同じく代表入りしているグリゴリアスとはユースチームで6歳から10年間二遊間を組んだ。10年ドラフト2巡目(全体70位)でブレーブス入団。12年にデビューし、圧倒的な守備力で注目を集めた。13年には守備指標の1つであるDRS(守備防御点)で歴代最高のプラス41点(プラス15点でゴールドグラブ賞級)をたたきだし、この年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞した。15年オフにトレードでエンゼルスに移籍。昨季打率2割8分1厘、4本塁打、44打点。188センチ、91キロ。右投げ右打ち。

オランダ代表のアンドレルトン・シモンズ内野手
オランダ代表のアンドレルトン・シモンズ内野手

D・ジーター後継者としてヤンキースに移籍

ディディ・グリゴリアス内野手 1990年2月18日、オランダ・アムステルダム生まれ。父は国内リーグの投手で、母はソフトボールの代表選手だった。5歳でオランダ・アルバ島に移住。07年にレッズと契約し、12年に初昇格。オフにダイヤモンドバックスにトレードで移籍し、13年は正遊撃手を務め103試合に出場した。14年オフに、同年限りで引退したデレク・ジーターの後継者としてヤンキースにトレードで加入。昨季は打率2割7分6厘、自己最多の20本塁打、70打点を挙げ、4番としても13試合に出場した。WBCは今大会が初出場。191センチ、93キロ。右投げ左打ち。

オランダ代表のディディ・グリゴリアス内野手
オランダ代表のディディ・グリゴリアス内野手

13年ワールドシリーズ制覇に貢献!昨季球宴に選出

ザンダー・ボガーツ内野手 1992年10月1日、オランダ・アルバ島生まれ。09年アマチュアFAでレッドソックスと契約。13年8月にメジャーデビューし、ポストシーズンを含め30試合に出場してワールドシリーズ制覇に貢献した。翌14年から正遊撃手を務め、15年はリーグ2位の打率3割2分、196安打をマーク。昨季は打率2割9分4厘、21本塁打、89打点で初めてオールスターに選出され、2年連続のシルバースラッガー賞も獲得した。WBC出場は、デビュー前だった前回大会に続いて2度目。「あの頃は本当に若かった。まだよくわからず、ただ試合に出て全力を尽くすだけだった。今年は、前回よりも準備はできているよ」と球団公式サイトでコメントしている。185センチ、95キロ。右投げ右打ち。

オランダ代表のザンダー・ボガーツ内野手
オランダ代表のザンダー・ボガーツ内野手

昨年の侍ジャパンとの強化試合で来日

ジュリクソン・プロファー内野手 1993年2月20日、オランダ・キュラソー島生まれ。09年にレンジャーズと契約。12年9月2日のインディアンス戦で19歳の若さでデビュー。93年生まれで初めてメジャーの試合に出場した選手となった。さらに、初打席で本塁打を放つなど4打数2安打を記録し輝かしいデビュー戦を飾った。13年WBCでは開幕ロースター入りを優先させるため辞退したが、オランダが米国で行われた決勝ラウンドに進出したため負傷選手に代わって準決勝で出場した。14、15年は右肩の故障のためシーズン全休。昨季は90試合に出場し打率2割3分9厘、6本塁打、20打点。弟ジュレミーは12年にレ軍と契約し、傘下マイナーでプレーしている。ともに昨年の侍ジャパンとの強化試合で来日した。183センチ、86キロ。右投げ両打ち。

オランダ代表のジュリクソン・プロファー内野手
オランダ代表のジュリクソン・プロファー内野手

昨季、マー君からの2発含む自己ベスト25発

ジョナサン・スクープ内野手 1991年10月16日、オランダ領キュラソー生まれ。08年にアマチュアFAでオリオールズと契約。13年大会では全試合に出場し2本塁打。同年メジャー初昇格。マイナーでは二塁と遊撃を守ったが、メジャーでは主に二塁手。昨季は全試合に先発し、打率2割6分7厘、自己ベストの25本塁打、82打点を記録した。同地区のヤンキース田中とはこれまで15打席で対戦し2本塁打を放っている。オリオールズ3Aに所属している兄シャーロンは09年大会で代表入りしており、今大会が初めて兄弟そろっての出場となる。185センチ、102キロ。右投げ右打ち。

田中から3ランを放ったオリオールズのジョナサン・スクープ(写真は2014年4月9日)
田中から3ランを放ったオリオールズのジョナサン・スクープ(写真は2014年4月9日)