22日に初防衛戦(両国国技館)を控えるボクシングWBC世界フライ級王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)の師匠、具志堅用高会長(62)がフランスパン持参で挑戦者を偵察した。16日、東京・新宿区の帝拳ジムで行われた同級5位トマ・マソン(フランス)の公開練習に姿を見せた。練習前の会見で、挑戦者が体重のリミット(50・8キロ)まで残り500グラムと順調な調整ぶりを強調すると、かばんから長い紙袋を取り出し「フランスよりもおいしいフランスパンです。食べてください」と異例のプレゼント攻撃で、プレッシャーをかけた。

<過去の「具志堅」偵察>

 ◆15年11月 弟子の江藤光喜がWBC世界スーパーフライ級王者クアドラス(メキシコ)に挑戦する際に練習を偵察。クアドラスから「姉の名前がグシケン・クアドラス。父(ロサリオ氏)が具志堅会長のファンなんです」と“告白”され、「驚いたね。全然、知らなかった。お姉さんにも会ってみたい」と上機嫌に。

 ◆17年5月 比嘉大吾がWBC世界フライ級王者エルナンデスに挑戦する際には「試合でダウンした経験は?」「うそでもいいけど今の体重は?」と減量を意識させる質問を連発。エルナンデス陣営から「スパイに来たのですか」と強烈なあいさつを受けると「練習を見に来た」と“逆襲”。さらに「ようこそ」と歓迎の言葉を聞くと「ようこう(用高)、ようこそ」とギャグで返した。