WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が“勝利のルーティン”をこなし、トリプル世界戦(22日、東京・両国国技館)の初防衛戦を迎える。19日、都内のホテルで挑戦者の同級1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)との調印式に臨み、タイトルを奪取した5月20日のロペス戦前と同様に、2つの趣味で験を担ぐことを明かした。

 まずは映画観賞。前回は試合直前にSF大作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」を見てリラックスしたが、今回も話題のSF大作を見る。「今、あんまりエエのやってないんですよ」とこぼしていたが、公開中の「猿の惑星:聖戦記」をチョイス。シリーズ3作目で、1、2作目は見た。主人公はアライグマから猿になる。自身もリングで“進化”した姿を見せるにはピッタリだ? もう1つは食べ歩き。ひまがあればスマホで評判の店をチェックしており、前回は「勝どき駅」最寄りのベーグル店を見つけ、前日計量日の午前中に買い出しに出かけた。今回も同じ店でベーグルを買い、計量後にパクつく予定だ。

 リラックスムードは相変わらずで、調印式の服装でちょっとしたオシャレを楽しんだ。シャツの第2ボタンに銀色のカフスボタンのようなものをネクタイ代わりに着けた。スポンサーであるネクタイメーカー「成和」が開発したアンルースという商品で、自身のロゴ「鳳凰(ほうおう)」でデザインされている。「これ、めっちゃ楽なんですよ」。初防衛戦を3日後に控えた王者がニコニコ笑っていた。