長州力(66)がプロレスの聖地後楽園ホールでファンを熱狂させた。自身がプロデュースする大会のメインで、飯伏幸太(35)伊橋剛太(34)と組んで、かつて名勝負を演じた藤波辰爾(64)組と対戦。

 「今の時代に合ったプロレスを感じてみたい」とパートナーに選んだ飯伏と、昭和の激しいプロレスをファンに届けた。入場曲のパワーホールでファンを沸かせた長州は、先発を申し出て、いきなり藤波と対戦。殺気を感じるようなヒリヒリした戦いでファンを引き込んだ。試合中盤には、キックの連打から関本大介をサソリ固めに決めた。さらに終盤には、TAKAみちのくに豪快なリキ・ラリアットを見舞い、飯伏のシットダウン式ラストライドの勝利を呼び込んだ。試合は快勝に終わったが、長州は試合後にもう1人のパートナー、伊橋の動きに怒りが爆発。「お前はダメだ。プロレスやらない方がいい。遊びじゃないんだから」と、新日本時代に鬼の現場監督と呼ばれた厳しさそのままに吐き捨てた。

 長州は「客の反応はいいものにはいい反応をする。今の若い人の動きと自分の動きの間がつかめなかった」と感想を口にした。飯伏は「今のプロレスは時代が違うと思うが、長州さんも藤波さんもいい勉強になった。自分の中でプロの仕事ができたと思う。メインに出られて良かった」と感想を口にした。また、長州に怒られた伊橋は「言われると悔しい。悔しいんで、もっともっと頑張って、どこかで『あのときはこう言ったけど・・』と見返せるようになりたい」と話していた。