黒のカリスマ、蝶野正洋(54)がリング復帰を果たした。

 メインの8人タッグで、蝶野率いるチーム2000と、武藤敬司(55)率いる、長州力、藤波辰爾、獣神サンダーライガー組が対決。セコンドとして登場した蝶野は「みんな年取ってんだこらー! チーム2000こそが、新日本プロレスを支えた。今日の主役はチーム2000だ」と超満員の会場に向かって吠えた。

 試合になると、場外でライガーにパイプイス攻撃。終盤は、エプロンサイドとリング内で、武藤にケンカキックと、全盛期をほうふつさせる動きで会場を沸かせ、天山の勝利をアシストした。試合後、蝶野は「おい、武藤。マスターズはお荷物だよ。こんなつまらないプロレス辞めろ」と武藤を挑発。インタビュールームでは「オレもこういう大会がいいのか悪いのか、はっきり判断ついていない。今日のような4対4の8人タッグは、チームの力がすべて。歴代のチームの中でもチームワークで1番のチームが決めた役割を果たした試合を見せられた」と満足そうに振り返った。久々にタッグを組んだ天山には「もう1回やるとしたら、ボスにリングに上がってほしい」と本格復帰を促されていた。

 一方、敗れた武藤は「(蝶野の)蹴りは効いた。あの一発の蹴りは、離れ離れになった憎しみのすべてがこもっていた一撃だった」と悔しそうに話した。怒りが収まらない長州からは「蝶野がリングに上がるときに声をかけてくれ」と再戦を求められた。