同級2位久高寛之(33=仲里)が同級1位翁長吾央(37=大橋)を2-0判定で破り、日本タイトル初戴冠に成功した。

 老練なサウスポーの手数の多さに苦しんだが、腰の入った重いパンチがポイントにつながった。過去4度の世界戦を経験したが、王座奪取はなし。今回は日本タイトルだったが、11年前に日本フライ級王座奪取に失敗しており、喜びは格別。リングで勝者のコールを受けると歓喜の涙を流した。

 「(ベルトは)すごい重たいです。必ず、何が何でも、と思ってました。(デビュー)16年目でやっと日本が取れました」。33歳のベテランは夢をあきらめず、5度目の世界挑戦の機会をうかがっていく。