WBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が、最強王者を直接視察する可能性が浮上した。エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)に9回TKOで圧勝し、同級日本人初の防衛を果たして一夜明けた16日、都内で会見。勝利のリングで標的に掲げた3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に対し、「チャンスがあれば見たい」と望んだ。

 ゴロフキンは来月予定の世界戦が、相手のアルバレスのドーピング違反で辞退し、代替案を模索中。他選手と試合となれば、米国へ渡るかもしれない。14年夏には合同練習を行い、「理想的な目標」と尊敬する男のいまを見る好機になる。

 この日、「珍しく体を休めたい。先を見据えて休んだ方がいいから」と述べた。次戦は秋に米ラスベガス、その先にゴロフキンとの大一番を描くからこそ、休みを重視する。「家族と過ごします。ゴールデンウイークもくるし、一番ハードな仕事がきますね」と笑いを誘った。