同級1位新藤寛之(31=宮田)が2階級制覇に成功した。

 初回に左ストレートで同級2位丸木凌介(27=天熊丸木)からダウンを奪った。中盤からボディーで反撃され、左ストレートにグラリとする。判定はジャッジ3者とも1ポイント差の3-0でなんとか勝利し、15年の日本ウエルター級に続く王座獲得となった。

 新藤は最終ゴングと同時にコーナーのイスに座り込んだ。丸木の反撃に疲労困憊していた。勝利インタビューでマイクを握ると、途中から涙で顔を覆った。右拳の痛みで、この1カ月はスパーなしで試合に臨んだ。「ケガばかりしてそのキャリアが生きた」と苦笑い。

 「内容はクソでも結果を出したことはよかった」。ウエルター級では初防衛に失敗した。「今度は防衛して王者として認められたい」と話した。