ボクシングのWBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が11日、2度目の防衛戦に向けて神戸市内のホテルで調印式に出席した。

 13日に神戸市立中央体育館で行われる同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)とのタイトルマッチを2日後に控え、体重はリミットの200グラムオーバーと順調な様子。ジムの大先輩である元世界3階級王者長谷川穂積氏(37)からは「先週、『あと少し頑張れよ』とメッセージをもらいました」と明かした。

 相手は15年の大みそかに、当時のWBO世界ミニマム級王者田中恒成(23=畑中)に挑戦。5回には右のパンチで田中を人生初のダウンに追い込んだ。最後は6回KO負けを喫したものの、侮れない存在だ。

 ジムによると当日券も販売するといい、“花金”の夜の快勝でさらに名前を売りたいところ。いつも謙虚で、真面目な王者は「(3月の初防衛戦と比べ)全てがレベルアップしたと思う。ポイントは(相手との)距離。余計なビッグパンチをもらわない距離で、しっかりとやりたいと思います」と自信をのぞかせた。