【イングルウッド(米カリフォルニア州)7日=加藤裕一】8日(日本時間9日)の軽量級イベント「SUPERFLY3」で、1年5カ月ぶりに復帰する元世界3階級王者井岡一翔(29=SANKYO)が前日計量を行った。初のスーパーフライ級でのノンタイトル10回戦へ、51・9キロ(リミット52・1キロ)でパス。相手のWBC同級シルバー王者マクウィリアムズ・アローヨ(32=プエルトリコ)は51・8キロでパスした。

井岡は「サプライズを与えたい。何ラウンドでもいい。KOを狙っています」と快勝を予告した。昨年大みそかに引退表明し、今回の復帰戦でフライ級から階級を上げた。「スピード、パワーとも上がった」という自覚がある。

昨年4月のノクノイ戦後、親交があった元総合格闘家三崎和雄氏(42)の下で肉体改造を行った。新たなトレーニングに取り組み、現地入りした同氏も「今は、簡単に言えば筋量が上がりました」。アローヨは17勝(14KO)3敗のハードパンチャー。プロ24戦目で最強の相手だが「過信さえしなければ、大丈夫」。“古巣”井岡ジム会長・父一法氏も現地で観戦を予定。日本人初の世界4階級制覇を狙う男が、初の米国のリングでグレードアップした姿を見せる。