12月30日に東京・大田区体育館で行われるトリプル世界戦で、初防衛戦に臨むWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)がメインを務めることになった。7日に都内で行われた会見でも中央に座り、「うれしいです。日本中にインパクトを与えたい。自分の実力を見せたい」と晴れの舞台への決意を語った。

7月に日本人として37年ぶりに米国での王座獲得に成功した。凱旋(がいせん)試合となるが、同時に名前を売る機会とも捉える。「常にKOを狙う姿を日本でみなさんに見てほしい。もっともっと知ってほしい、こんなボクサーがいたんだと。平成最後に、印象付けられる試合を見せたい」と燃える。世界王者となってからは、その端正なマスクも相まって、バラエティー番組などに出演もあったが、ゴールデンタイムの生中継は、知名度を上げる何よりのチャンスとなる。

3年前から練習の拠点を米国に置き、日本と行き来しながらキャリアを築いてきた。今回も11日に渡米し、来月中旬の帰国まで、スパーリング漬けの日々を送るという。「あちらではボクシングだけに集中できる。向き合える時間が大事」と調整に入る。