NEVER無差別級王者後藤洋央紀が、見事なわなを仕掛けて意中の人を仕留めた。

6人タッグ戦後に、マイクで語りかけたのは、次期挑戦者に指名していながらも、SNS上で散々却下されてきた飯伏。「次の、NEVER無差別級タイトルマッチ…」と切り出し、あらためてリングで対戦要求すると思いきや、長い間を置いて「諦めるよ…」の一言。会場が騒然とする中、最も混乱したのは飯伏だった。「悪かった。次なんかあったときは、その時でいい」と謝罪する後藤に詰め寄ると、マイクを奪って「ちょ、ちょっと待って。ちょっと待って下さい」と動揺の声。「なんで諦めるんですか!」と投げかけると、思わず「やりましょう…」と口走ってしまった。

その一言を逃さなかったのは後藤。「決まりだな、やろうぜ!」とニヤリ。満足げにリングを去ったバックステージでは「押してダメなら、引いてみなって言葉があるけどね、こうもうまくいくとは思ってなかったですよ」と作戦勝ちを強調。飯伏は「やりますよ、昨日までは却下していたんですけど。これわな? わな? 後藤さんのわなじゃないですか」としてやられた表情をみせた。