ボクシングのトリプル世界戦の前日計量が29日に都内であった。30日に東京・大田区総合体育館で初防衛戦となるWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)は、リミットちょうどの58・9キロで一発クリアした。挑戦者の同級1位エフゲニー・チュプラコフ(28=ロシア)は、300グラムアンダーの58・6キロでパスした。

伊藤は「前夜であと200グラムだった。1週間ぐらいで減量もうまくいった。今までにないぐらいいい状態」と絶好調宣言した。計量直後はサプリメントのドリンクを徐々に摂取し、リカバリーしていく。1、2時間後にかゆを食べ、夜は家族とうなぎを食べてエネルギー補給。6キロ程度増量してリングに上がる。

3日間行事が続いたが「イベントも好きだし、テンションが上がっちゃう。調子に乗っちゃうので、抑えながら」と話した。終始笑顔を絶やさずに、イベントを楽しんでいるようだった。

計量後の写真撮影で、相手とフェイスオフした。「目をそらす選手が多いけど、目を見てきた。気持ちも入っているようで、いい試合ができると思う」と決戦が待ち遠しそうだった。