元IBF世界スーパーバンタム級王者でWBA同級4位小国以載(30=角海老宝石)が、再起2連勝を飾った。IBFバンタム級5位スックプラサード・ポンピタック(31=タイ)と対戦し、3-0で判定勝ちした。3回にダウンしたが、左ジャブに足を使ってほぼ試合をコントロールした。

3回に詰められたコーナーから抜け出そうとしたところで右をもらって横倒しになった。「エッと思った。バランス崩しただけ。まあ、サービスやと思った」といつもの小国節で周囲を笑わせた。

相手にパンチがあることは、3年前に対戦した元日本バンタム級王者久我から聞いていた。「危機感あった。1回で効いたのもらったが、意識して想定していたから。知らなかったら違う展開になった。久我君ありがとう」と感謝した。

採点は3~5ポイント差がついた。「ジャブをめちゃ使った。3000発ぐらい。足もめちゃ使った。集中して10回できたのが収穫」と話した。

一昨年9月の初防衛戦で岩佐に王座を奪われたが、世界再挑戦を目指して昨年12月に復帰した。「誰でもいつでもどこでもいいからやりたい」と熱望。WBAでは4位につけ、今月末にはマカオでのIBF総会に乗り込んでアピールする。