キックボクシング界の神童とボクシング元世界3階級制覇王者の異色対決が実現する。インターネットテレビ局AbemaTVは18日、6月22日午後7時から那須川天心(20)対亀田興毅氏(32)のスペシャルマッチを放送すると発表した。

この日の対戦発表VTR内で亀田は「ボクシングを教えたる。吠えてればいい」と那須川を挑発。それに対し、那須川は「亀田節だなと思った」とうれしそうに話し、「自分がどこまで戦えるか楽しみ」と1カ月後の決戦を心待ちにした。

ともにAbemaTV「1000万円シリーズ」に参戦した縁があり、対戦が実現した。15年に現役引退した亀田氏は17年5月に同局初の「1000万シリーズ」に挑戦。特別ルールで4人と対戦し、いずれも勝利した。那須川は18日にキックなしの特別ボクシングルールで挑み、約3500人の応募者から選ばれた元WBAスーパーフライ級世界王者テーパリット(30)、藤崎美樹(29)と対戦。2戦とも2分3回で倒れることなく、2人の挑戦を退けた。

那須川と亀田氏の主戦場は違うが、格闘技界を盛り上げたいという熱い思いは重なる。那須川は亀田氏を「いい意味でも悪い意味でも格闘技界を盛り上げた人」と評価。試合のルールは未定だが「ヘッドギアなしの8オンスとか、ガチでやりたい」と真剣勝負を求めた。

この日、那須川と対戦したテーパリットは那須川亀田戦について「天心が若いし、速いのでKOで勝つと思う」と予想。また、藤崎は「技術は絶対に亀田さんの方がある。亀田さんがどれだけ現役時のレベルにもっていけるかだと思う」と分析した。