IBF世界同級4位尾川堅一(31=帝拳)が9月開催のIBF挑戦者決定戦に向け、大きくはずみをつける勝利を挙げた。

フィリピン・フェザー級12位グレン・メデュラ(23)を4回終了TKOで撃破。2回に左ボディー、3回には右フックの連打で2度のダウンを奪った。4回にはバッティングで左目上をカットしたものの、4回終了時、相手棄権でTKO勝ちとなった。

尾川は「ちょっと中途半端な内容で。ダウンを奪った右ボディー良かったですけど。課題をクリアして倒せるような、右や左を磨くのでよろしくお願いします。ちょっと不完全(燃焼)というか、お客さんに申し訳ないです。もっと伸びしろあると思う。とりあえず勝った。9月には大きな舞台があると思うので、もっと強くなって帰ってきます」と意気込みを示した。

今回の興行では当初、同級5位アジンガ・フジレ(南アフリカ)とのIBF挑戦者決定戦が組まれていたものの、フジレ陣営の渡航手続きが間に合わず、9月開催に延期となっていた。 尾川は17年12月の世界戦で勝利後、禁止薬物の陽性反応により、試合は無効扱いとされ、王座獲得も取り消しに。ライセンス停止処分明けの今年2月、1年2カ月ぶりの復帰戦を判定で飾っていた。