村田諒太(33=帝拳)に敗れ王座から陥落したロブ・ブラント(28=米国)は「打ち合いの中でパンチがきいてしまい、リカバリーすることができなかった。彼がやるべき宿題をやってきたという印象」とすがすがしい表情で負けを認めた。

1回から距離を詰め、積極的に攻めた。大歓声の中で「序盤から戦いというものを見せたいと思った」。また「自分から動いて(村田に)追わせる狙いもあった」。その積極性があだとなり、村田に捉えられた。「彼は前に対戦した時とは、少し違っていた。右手の角度を変えてきたり、野球のバットを振るようなスイングもあった。その中で自分のガードをかいくぐってパンチを当てられてしまった。距離感を誤った」と冷静に振り返った。

再々戦をしたいか問われると「イエス」と即答。「大けがを負う前にレフェリーに止めてもらったので、ダメージは少なく済んだ。今回のミスを払拭(ふっしょく)する3回目があってもいい」とリベンジを望んだ。