ボクシングWBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)が1カ月半前の減量開始で王座統一に向けて万全を期す。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)との団体内統一戦を控えた9日、横浜市内の所属ジムで練習を公開。通常よりも半月早く減量スタートしていることを明かした。

最大65キロあるという体重は、試合まで1カ月前で60キロを切っており、リミットまで6キロほど。「早めにやって、すんなりと落ちています。前は1カ月までに残り10キロという時もありましたから」と笑みをこぼした。夕飯の食事量を意識的に減らし、夜にロードワークするなど体重調整に余念がない。「今夜は焼き肉を食べにいきますよ」との余裕も示した。

WBA・IBF世界同級王者で兄の尚弥(26=大橋)のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝と同じ日、同じ会場に臨む自身初の兄弟ダブル世界戦。9月2日に発売開始となった2万枚超とされるチケットは2度の追加販売を経て、すべて売り切れた。拓真は「すごい楽しみです。会場に行ったことがないので、どんな雰囲気になるのか。それも楽しみです」と当日券もない“完全完売”を歓迎していた。