K-1スーパー・ライト級前王者ゲーオ・ウィラサクレック(35)が、安保瑠輝也(24)からのタイトル奪還に向け、東京・ウィラサクレックフェアテックスムエタイジム三ノ輪で、練習を公開した。

28日に愛知・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される「K-1 WGP 2019 名古屋大会」の同級タイトル戦で安保に挑むゲーオ。左右のストレートなどパンチ主体の攻撃から左右のミドルを披露。アッパーカットを交えたパンチのコンビネーションも見せ、最後は左ミドルの連打を見せて締めくくった。

6月のK-1両国大会での防衛戦では、延長の末、安保に敗れて王座を陥落した。試合はゲーオの組み付きによる減点が勝敗を分ける形。試合後はゲーオ陣営が判定に不服を唱え、安保もすぐにベルトをかけての再戦に呼応。名古屋大会で立場を変えてのダイレクトリマッチでタイトル戦が決まった。

試合直後と対戦カード発表会見でゲーオは自らが勝っていたと主張。公開練習でも「あえて敗因を分析するなら?」という問いに対して「敗因はあくまでも判定にあると思っています」と一切譲らず。「戦い方どうこうよりも28日は絶対にKOで勝つ姿を見せたいと思っています。前回延長までいったからといって、特にスタミナを強化することもないですし、今回は判定や延長まで行くことはないでしょう。その前に私がKOしますから」と、断言した。

立ち技格闘技では“ムエタイ(タイ人)は再戦に強い”と言われている。ギャンブル主体のムエタイでは再戦が頻繁に行われ、同じ相手と何度も戦うからだ。ゲーオもかつてK-1のリングで木村“フィリップ”ミノルに敗れ、ベルトをかけた再戦では圧倒的な強さを発揮してKOで雪辱を果たした。

「ムエタイ選手は1度戦った選手に対して、その選手がどういう戦い方をしてくるのかすぐ分析できます。それが“タイ人は再戦に強い”と言われる理由だと思います。いずれにしても自分としてはリベンジするための戦略はもちろん考えています。木村選手と再戦した時と同じような感情を持っていますし、前回の対戦で安保選手の弱点は分かっているので、今回は必ず勝てると自分でも確信しています」と自信をのぞかせていた。