女子プロレスのスターダムが、東京ドーム大会の“開幕”を飾った。本大会前のダークマッチ第0試合の第1戦は、岩谷麻優、星輝ありさ組対木村花、ジュリア組が激突。

東京ドーム大会では、02年5月大会で組まれた全日本女子の堀田祐美子、豊田真奈美組対中西百恵、伊藤薫組戦以来、18年ぶりの女子レスラーの登場に、大勢のファンが声援を送った。

岩谷はスターダムを象徴するワールド・オブ・スターダム王者で、昨年の女子プロレス大賞を受賞した女子プロレス界の第一人者。その岩谷を中心とした激しい攻防に、会場もスタートから盛り上がった。終盤、岩谷を捕まえた木村へ、トップコーナーからジュリアがドロップキックを誤爆。流れをつかんだ岩谷が、飛龍原爆固めから、ムーンサルトプレスの大技連発で木村を沈め勝利した。

岩谷は「東京ドームという舞台で、ムーンサルトとドラゴンを両方やることができて最高。プロレス人生で貴重な思い出です」と感激した。昨年4月には米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で試合をしたこともある岩谷は「MSGより4倍緊張した」と女子プロレス界を背負っての戦いを終え、ほっとした様子だった。

10月に新日本の親会社ブシロードがスターダムを買収して実現した一戦。前代表の小川宏氏は「感無量です。思ったより歓迎ムードだった。これが1日で終わらないようにしないと。これからです」と笑顔で話していた。