1月5日に引退するレジェンド、獣神サンダー・ライガーが引退記念試合のタッグ戦に臨んだ。大声援を浴び、なじみのあるメンバーに囲まれながら、掌底や雪崩式フランケンシュタイナーなどを繰り出し、激闘。最後は田口隆祐(40)に8分52秒どどんで敗れた。

ライガーと縁が深いレスラーが大集結した。8人タッグマッチで組むのは憧れの藤波辰爾(65)、盟友ザ・グレート・サスケ、そして現在の女房役タイガーマスク。セコンドには90年代のライバルで、ともにジュニアタッグベルトも巻いたエル・サムライが駆けつけた。

対するのは、ライガーとなる前に一緒に同日デビューした佐野直喜(54)、90年代新日本ジュニア戦線をともに盛り上げた大谷晋二郎(47)と高岩竜一(47)。そして現在新日本のジュニアの魂を受け継ぐ田口隆祐(40)。セコンドには89年ドーム大会でのデビュー戦の相手小林邦昭(63)が付き、特別レフェリーをかつてライバルだった保永昇男(64)が務めた。

ライガーはリング上で出場した選手らと握手、抱擁。四方の観客席に頭を下げ、感謝の思いを表現したが、「まだ感謝の言葉を述べるのは1日早い」。記者に向かって、「きょうの試合見ててさ、ライガーしょうがねえな引退もな、って思った?」と逆質問。「ないでしょ? これでいいんだよ。これがおれの目指した引退試合。もっとすげー試合を明日する」と勢いよく宣言した。

5日のラストマッチでは佐野と組み、現在ジュニアのトップを走る高橋ヒロム、リュウ・リーと対戦。6日の大田区大会で引退セレモニーを行う。