IWGPヘビー、同インターコンチネンタルの2冠王者内藤哲也(37)が、9日に行われる大阪大会でのKENTA(38)との防衛戦前最後となる試合で勝利をおさめた。SANADA、高橋ヒロムと組み、KENTA、ジェイ・ホワイト、石森太二組と対戦。奇襲で3人にリングで蹴られ、さらに場外でもKENTAに鉄柵にたたきつけられたが、石森への連係攻撃で流れを引き寄せ、石森にグロリア、ディスティーノと技をたたみかけ、3カウントを奪った。

KENTAとの前哨戦は、リングだけでなくバックステージやSNSでのコメントで注目を集めている。「話題のふりまき方すごいよ」とKENTAをたたえつつ、「散々あおるだけあおっておいて、試合ではすんなり負けてしまう。そう、この前の東京ドームみたいにならないことを祈りますよ」と1月5日に後藤洋央紀に敗れ、NEVER無差別級王座から陥落したことを持ち出し、皮肉った。

前日、KENTAは自分の意見が通らないと会社を批判する内藤に対し、「むしろ会社にありがたいと思えよ。思うようにすべてものが進んでたら、誰がお前のことなんか応援するんだよ」とコメントしていた。その言葉を受け、内藤は「自分のこと言ってるんじゃないの?」と逆襲。

「大ブーイングという名の大歓声を全国各地で浴びて応援されているんだよ。経験者がいうとさ、説得力抜群だよね。思うようにいけなかったんだろ?(WWEから)帰ってきてから思うようにいけず、悩んだあげく、今こうして声援を受けて喜んでいるんだろ? いいことじゃん」と、新日本参戦後ヒールとして開花したKENTAを皮肉たっぷりに持ち上げた。