「金曜8時」のプロレス生中継が帰ってきた。新日本プロレスのシングルトーナメント「ニュージャパン杯」準決勝2試合が3日、非公開会場、無観客で行われ、午後8時からBS朝日「ワールドプロレスリングリターンズ」で生中継された。

同時間帯の生中継は86年9月以来34年ぶり。通常有料の動画サービス「新日本プロレスワールド」は無料配信された。

メインは前IWGPヘビー級王者で前回覇者のオカダ・カズチカ(32)対IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロム(30)のシングル初対決。試合は混戦となり、ヒロムがオカダの必殺技レインメーカー、さらにTIME BOMBをたたみかけて勢いづくところで中継は終了した。

その後「ワールド」で続きを見ようとアクセスする人が殺到。一時つながりにくい状態となった。試合は、オカダが変形コブラクラッチでヒロムを締め上げ、レフェリーストップで勝利した。ツイッターの国内トレンドは午後8時半ごろから試合終了まで1位を独走。30年前とは違い、ネット、SNSを巻き込み反響を呼んだ。オカダは「プロレスを1人でも多く知ってもらいたい気持ちは変わらない。コロナで大変な状況だったからこそ、こうやって生放送につながったかもしれない」と記念すべき日を喜んだ。【高場泉穂】