新型コロナウイルス感染拡大後、国内初のプロボクシング興行となる中日本新人王予選が12日、愛知・刈谷市あいおいホールで行われた。

試合開始前に中日本プロボクシング協会の東信男会長(中日ジム会長)が「コロナとは長い付き合いになります。覚悟を持って、今回の興行を成功させて、いい形でバトンをつなげたい」とあいさつ。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛・本部事務局長は「最も不安だったのは選手です。この日、リングに上がることに心から感謝の拍手を贈りましょう」と場内の関係者に呼びかけた。

興行は5試合で、出場10選手は3週間前と前日11日、抗体検査を2度行い、いずれも陰性が確認されていた。会場は換気のため、外部に面したドアは常時開放され、リングサイドのタイムキーパーらは飛まつを防ぐため、フェースシールド、医療用防護服を着用。セコンドはマスクをし、大声の指示を出さないように気をつけた。