DDTの約4カ月ぶりとなる有観客の後楽園大会が行われ、メインのKO-D無差別級選手権では王者遠藤哲哉(28)が上野勇希(24)を下し、2度目の防衛を果たした。場外でムーンサルトアタックを浴びるなど上野の勢いに一時おされるが、最後は新技で上野をマットに突き刺し、コーナートップから美しいシューティング・スタープレスを決め、3カウントを奪った。

次の防衛戦は、8月8日開幕のシングルトーナメント「キング・オブ・DDT」優勝者が相手。自分が優勝した場合、相手を指定できることを伝えられると、「タイトルをかけて試合したい人ランキング第3位武井壮、第2位橋本環奈、第1位長瀬智也…」とぼけつつ、最後に出した名前は「同率1位ケニー・オメガ!」。DDT、新日本を経て、現在米AEWマットで活躍するスーパースターの名を挙げた。

ケニーは昨年11月3日のDDT両国大会で5年ぶりに古巣DDTに参戦。一夜明け会見で遠藤に対し、「身体的な変化は感じたけど、ハートは感じられなかった」「今(自分と試合を)やってもDDTファンに見せたくないものを見せてしまう」など厳しく批評していた。

遠藤はこの日のバックステージで、「アイツに一夜明け会見で言われたこと、俺は一字一句忘れてねぇからな。根に持つタイプだから」と語り、「ケニー・オメガをDDTのリングに呼んでやるよ!」と息巻いた。