ボクシング日本ミニマム級王座決定戦は3日、東京・後楽園ホールで開催される。

同王座を争う同級1位谷口将隆(26=ワタナベ)、同級3位佐宗緋月(25=T&T)は2日、都内で前日計量に臨み、谷口は100グラム少ない47・5キロ、佐宗は200グラム少ない47・4キロでそれぞれクリアした。

新型コロナウイルスの影響で、3月の王座決定戦が流れた谷口にとっては、対戦相手が変更され、仕切り直しの同決定戦となる。昨年9月の石沢開との挑戦者決定戦を制して得た挑戦権。同試合以来、約1年3カ月ぶりのリングでもあり「試合ができるのがうれしい。試合までの過程がいつもより充実している。日本タイトルは世界王座以外で絶対に欲しい王座の1つ」と意気込む。

特に所属ジムの盟友でもあるWBC世界ライトフライ級王者京口紘人(27)がコロナウイルス陽性判定で世界戦前日に中止となった。ジムも2週間閉鎖となり、試合1カ月前にジムワーク以外のトレーニングのみで調整を余儀なくされた。谷口は「コロナは誰が悪いというのはない。京口が感染し、さらに身近なものだと思った。彼の分まで頑張らないといけない」と、あらためて気を引き締めた。

一方、王座初挑戦となる佐宗はサウスポーとの対戦が約5年4カ月ぶり。「(谷口は)アマチュアの経験があり、世界挑戦もしているので総合力が高いと思う。実戦で多めに左対策をしてきました」と明かした佐宗は「自分のボクシングをまっとうしたい。自分のボクシングでのみ込んでいくイメージで戦いたい」と意欲を示していた。