前日本ウエルター級王者永野祐樹(31=帝拳)が再起戦を飾った。

日本同級15位安藤暢文(32=高崎)と拳を交えると、序盤からプレッシャーをかけ、接近戦から右フック一撃でキャンバスに沈めた。1回2分32秒、レフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。 左ストレートに磨きをかけていたが、必殺パンチを繰り出す前に相手を倒し「右を自然と出して倒せたのは良かった。とりあえず勝たなければいけなかった。勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

今年2月に小原佳太(三迫)に敗れて王座陥落して以来、10カ月ぶりのリングだった。日本王座への返り咲きだけでなく、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックなど、いずれかの王座獲得を狙っている。永野は「負けたら終わりなので、もう1度、チャンピオンになるために勝ち続けたい。迷うことなく左ストレートを打ち込むスタイルで、ベルトを取りたい」と決意を新たにしていた。